風情ある燐票です!
失われ行く懐かしい燐票
喫煙が、今よりも流行っていた時代では、喫煙具が多数あり、流行っているからこその道具だったのです。
江戸時代では、煙管が流行り、その喫煙が、紙タバコに変って行った訳です。現在では、電子タバコがありますが、これからの展開だと思っております。
紙タバコを吸われる率が高かった時代には、どこのお店でも、広告として、燐寸(マッチ)が、無料で配布されました。喫茶店でも、うなぎ屋でも、Barでも、色々なお店が、お店を忘れてもらわないように、燐寸を配布したのですね。
よく、喫茶店で、ライターを忘れたとか、失くしたとか、ガスが切れたたとの場合、「燐寸もらえますか?」と店員さんに訊ねれば、サッとお店の燐寸を持って来てくれたものです。
どこのお店でも、争うかのように燐寸を作るだけでなく、絵柄を、印章深くなるようなものにしました。
そこからでしょうか、燐寸をコレクションする方も増え、家の部屋の中の長押に並べて飾っている方もいました。
また、写真用のアルバムに、綺麗に燐寸の燐票を、切り取って、貼る方も多くおりました。それだけ人気があったのですね。
☝こちらは、戦前の燐票です。雷門エビスビヤホール、エビス生ビール、エビスビヤホールなどは、かなり懐かしい絵柄で、戦前を彷彿とさせるものがあります。表記も、「ビアホール」と今では言うところ、「ビヤホール」と記されていることも、味わい深いです。デザインも当時感があります。
☝こちらは、戦後の開放感に溢れる図柄の燐票ですね。民主主義を感じます。新たな時代の息吹さえ感じさせてくれます。貼り付けてはおりませんが、これらは、喫煙が、もはや流行でなくなった現在においては、興味関心が失われつつあります。
人は、流行りのものに憧れたり、興味関心を持つ傾向にありますから、流行りを過ぎてしまったものは、今後、失われて行ってしまうのでしょうね。
ただ、人は、歳を経るにつれ、流行よりも、昔の良き時代を感じたくなる時期があるものです。
その時に、自分の生まれた時代よりも、前の時代はどうであったか?に強く、惹きつけられたりするものです。
燐寸を知らない、使ったことや、触ったことのない時代の人には、分かりづらいと思いますが、昭和を生きた方であれば、燐寸は、ある意味、懐かしい道具であったのではないでしょうか?
失われて行くものは、儚く、そして貴重であり、懐かしさを感じさせてくれます。
世の中の全てが、新しいものしかなくなってしまったら、我々は、生きて来た時代の証拠としてのものや、空気感をどこで感じたらいいのでしょうか?
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若い時は、今を全力で生きていて、過去を振り返ったり、懐かしんだりすることは、稀でしょうが、全盛期を過ぎると、人は、過去の思い出を振り返るものです。
自分の人生そのものだけでなく、親の世代や、祖父母の時代まで遡り、その時代に関心を持つことがあると思います。
そういった各々が生きた時代を感じさせてくれる商品の1つが、燐票ですね。デザインから受ける印象があります。
是非、この燐票をコレクションして、その時代の息吹を感じ取って見て下さいね。
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レトロなお宝ショップ | 開運大吉懐古堂合同会社
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